祇園祭 還幸祭

    
夜、還幸祭にいってきました。
還幸祭は、17日の神幸祭で四条寺町の御旅所に出かけた八坂の神さまが、また八坂神社に帰ってくる行事。16日の宵山、17日の山鉾巡行は華やかで楽しいけど、24日の還幸祭はまた一味違った趣があって好きです。
八坂の神さまを乗せたおみこしは、夕方、御旅所を出発して、町を巡って、夜中に八坂の境内にそろいます。そのあとにやる、神さまがおみこしから本殿に戻る儀式(「御霊移し」というのかしら?)が見たくて、今年もまた出かけたのでした。

9時半過ぎに八坂に到着して、門の正面に場所をとる。観光客にはちょっと遅い時間だし、今年は平日というのもあって、他の行事よりは人が少なくて、よく見物することができるのも好きな理由。11時過ぎに最後のおみこしが祇園の交差点を通り、おみこし三基が境内舞殿にそろったのは、深夜0時ころでした。最後の、神さまが本殿に戻るところだけ見られたら満足だし、あわてて晩ごはん食べなくても11時ごろ着けばよかったかな・・・って毎年思ってる気がする。

そして待ちに待った、神さまがおみこしから本殿に戻る儀式。四角く囲った白い幕の四方を持った4人の神職の人と、その幕の中に2人の神職の人が入って、本殿からおみこしのある舞殿へと向かう。おみこしにいる神さまを呼んで、その幕の中に神さまを移して、また本殿に戻る。そうして無事八坂の神さまは元のとおり本殿に鎮座します。
神さまは電気の明かりが嫌いらしく、この儀式は境内の明かりを全部消して行われます。暗闇の中、本殿から流れる琴の音色をききながら、神さまが移るのをみる。神聖な感じがします。初めて見たとき、あー「みこし」は本当に「神輿」なんだなぁ。神さまは本当にこの神社にいるんだなぁと感動しました。
おみこしにいる神さまを呼ぶときは、低いオーというような声(表現できない。)と2拍手をしてました。2拍手は普段の神社のお参りと一緒だー。

そして今年はこの日が梅雨明け。祇園祭のおかげで、本格的な夏が来たのをいっそう感じます。