阿蘇3

炭鉱って、私が想像していたよりも、北九州にもたらした影響ってすごくって、経済的な発展だけじゃなくて、文化も生活も全部、一気に変貌させてしまっていたんだなぁ。私はたった1日の北九州観光で炭鉱バブルのイメージが膨らんでしまった。
文学館で「職場文学」という言葉を知った。おもしろい。明治34年八幡製鉄所が創業して、それまで半農半漁だった寒村が、一大工業地帯になった。多くの企業ができて、社内報が発表の場となって、従業員の文芸活動が盛んになる。これが職場文学。同人雑誌も盛り上がり、そうした土壌を背景に、北九州の文学は発展していったんだって。
もうほんと私の中では炭鉱のギラギラした世界が広がっている。電車も建物も街も生きることすべてが近代化の波にのまれて、去っていったって感じ。そのあとがこの北九州なんだな〜ってしみじみ思った。

行ったとこ:北九州市立文学館松本清張記念館日田彦山線(小倉〜田川伊田)、平成筑豊鉄道(田川伊田〜直方)、直方市石炭記念館