医学と芸術展

昨日、本当に久しぶりに森美に行った。朝はゆっくり出て、麻布でたい焼き食べて、お昼ご飯食べて・・・で美術館に着いたのは13時半。盛りだくさんの展覧会を見て出たら17時。ちょうど夕焼けが輝いていましたよ。

なんといってもウエルカム財団のコレクション。なんか怪しい宗教みたいな名前だわと思っていたら、イギリスに本拠地を持つ医学・薬学の研究に世界最大の助成を行っている公益団体らしい。ミニチュアの人体模型が素敵過ぎる。財団のコレクションの医学資料や美術作品約150点に現代美術や日本の古美術作品約30点を加え、医学と芸術、科学と美を総合的なヴィジョンの中で捉え、人間の生と死の意味をもう一度問い直そうという展覧会だそう。

現代美術と、古いレントゲン機、義足や車いす、手術道具が並行して展示されていても境界なくスムーズにみられてるというのが面白い。私はもっと宗教の陰と絡んでいたんじゃないかなぁと思ったので、その辺があまり感じ取ることができなくて残念だったが、それがあったらもっとややこしい展示になったと思うのでまあいいか。過去にレオナルドのように科学と芸術は重なっていて、近代では科学・医学と芸術は離れていたが、今また科学とアートが接近してることについて、アートとはどのような可能性があるどういうものなのかということを言葉で教えてほしい・・・あ、図録見てないや。

レオナルドの解剖素描図とフランシス・クリックのDNA二重らせん図は神々しかった。ついでに河鍋暁斎に癒された。終わりの「MAMプロジェクト010:テレルヴォ・カルレイネン+オリヴァー・コフタ=カルレイネン」にも癒された。

◇「医学と芸術展:生命と愛の未来を探る」森美術館/2009年11月28日〜2010年2月28日/一般1500円