グアテマラの弟

南米は憧れの地。マヤ文明、音楽、色、ボレゴ三兄弟。同じ太平洋に面しているのに、日本からは遠い大陸。でも、なんとなく親しみがある。この本をみても、日本人と南米は気が合うんじゃないかとおもってしまう。日本が憧れる大きさと明るさがある。
仕事の働き方でごちゃごちゃ考えてた私は、片桐はいりがみてきたグアテマラの生活にちょっとほーっとした。
「少しでもお金に余裕があれば、貯め込まずに人に使う。少しでもやってもらえる仕事があれば、溜め込まずに人に回す。・・・ペトラさんも、わずかなお金を貯めるくらいなら、お手伝いさんに任せて昼寝でもしていたほうが良いのだろう。」
ほんと。目的もないのに貯めるより、そのとき幸せでいることのほうがよっぽど価値があるのに。私が日本人だからなのか、この社会がそうさせるのかついつい溜め込もうとしてしまう。
異国グアテマラに生きる弟を訪問する旅、そして家族のこと。片桐はいりは私より、いろんなことを思いながら生きてる。
グアテマラの弟