お盆

「お墓参るときはなんていうかしっとるかん?」とおばあちゃん。「死んでも命のあるようにって参るんだよ」。ご先祖様の前で「死んでも命のあるように」と一家でお参り。
この文句の全文はこう。「ときは三月花のころ お前十八わしゃ二十 死なぬ子三人みな孝行 使うてへらぬ金千両 死んでもぬ命のあるように」。どこからの出典かは知らないけど、俗世に生きる人間の欲深さを語呂よく表現してるんかな。でも、「死んでも命のあるように」なんて、ご先祖さまのばちがあたるんじゃ…。
身近にいたおじいちゃんが亡くなってからは、お盆には時間つくって、お経挙げてお墓参りして、おばあちゃんに孫の元気な姿をみせないとねって思うようになりました。
お盆。死んだ人が帰ってくる日だなんて、不思議な日。