ベランダー

私のお家には、東向きのベランダがある。パセリや大葉、ししとうとか、ごはんの前にベランダでチョキンと切ってきて食べる、みたいなのに憧れてたから、ここに引っ越してきたとき、よしっ夏にはベランダ菜園しよう、と思ってたんだけど、プランター買って土買ってって、なかなか重い腰があがらず。あぁ夏は終わりそう。
いとうせいこう『自己流園芸ベランダ派』。繊細の「せ」の字もでてこない私でも、自信を持って、よしっやろうって気になるかしら?と期待して読んでみました。枯らしても枯らしても育て、枯らされても枯らされても花が咲き続ける著者のベランダ。そこは愛に溢れている。彼らの機嫌をとるためにあの手この手を使い、花が咲くことに一喜一憂し、暇があれば(なくても)ベランダの様子をみに行く。花が自分の愛情に応えて花を咲かせてくれるのをご褒美に春夏秋冬と植物たちの育児は続く。著者の奮闘ぶりに自分を重ね、読み終わるころには自分もやった気になって満足。今年はベランダ園芸はいいかな、来年やろう来年・・・。

自己流園芸ベランダ派