指先からソーダ

賞を取って、これから文章で生きてくぞ！って意気込みが伝わってくる。なんかとっても新鮮。こんなに小説に対しての思い、考えていることが伝わってくるエッセイは読んだことない。文章がみずみずしくて、ソーダっていうタイトルがぴったり合う。
朝日新聞で連載されていた記事、見開き2ページほどのほんと短い文章がいっぱい詰まってます。なんか短すぎて、ふーん、だから？って感じで終わってしまって、いまいちピントがぼやけたままでした。新聞で読んだらおもしろいかも知れんけど…。
けど、独特な感じ。ぼやっとした雰囲気なのに、けっこう強くてくっきりした印象。そうそう、率直で堂々としているのです。これからも新しいの出たら読んでみたいです。
ちなみに、表紙・本文写真は梅佳代でした。やっぱりね。