驚くべき学びの世界展

本当に久しぶりの展覧会。2年近く行っていなかったかも。ちょうど最近、"創造する"行為というものに魅かれていたので、まさにそれ。「“学ぶこと、知ること、理解することの不思議”さは、人間が他人と向き合うことによって得る最初の重要で基本的な、感覚の一つである」。この展覧会で取り上げられているレッジョの教育実践では、芸術を通じて子どもの創造力や、自主性の発育を促しているそう。実際の様子がいくつかの映像で展示されていた。この展示パターンは疲れる、まあチケットは期間中有効だからよいか。それにしても子どもたちは本当にいきいきしていて楽しそう、日本でやってもちゃんとこんな感じに出来るんだろうか、イタリアのお国柄みたいなものもあるのかな。先生の子どもたちへの突っ込みは結構鋭くて、「どうしてそうしたのか」「なぜそう思うのか」「(友達の絵に対して)あなたはどう思う」、否定はしないけど、手放してほめたりもしない。大人が予測した疑問や結論へ導いていくのではなくって、子ども自身で、疑問や、驚きを、自分の内から発見して、発展させていかせるかんじ。子どもたちの言葉は、大人よりもよっぽど理論的で創造的でびっくりした。刺激を求めて周りに頼るのではなくって、自分の中から学ばなきゃいけないってことなんだろうな、私も。
◇「驚くべき学びの世界展」三菱地所アルティアム /2012年2月18日〜3月15日/一般400円